K.Sさん K.Yさん(プラチナ)
プラチナ結婚指輪(16号、13号)。
<事前打ち合わせ&本制作>
上段・中段/プラチナリング 下段/シルバーリング
打ち合わせの時に、市販品で気になったデザインを元に幾つか検討しました。
最終的に全体の表情は「粗めの鎚目」に近いデザインに(^ ^)。
鎚、タガネ等、工具も手作りし、好みの表情を作り出すか、
あるいは、例えば自然の石に地金を打ち、模様を転写させる等の技法にするか、制作当日までの宿題に。
もう1つ、沖縄のミンサー織の「いつ(五つ)の世(四つ)までも、末永く」の模様もタガネから作り、リング内側に打刻。
リング表面にも隠し模様として打刻予定としました。
地金は、幅2.5mm厚さ1.4mmです。
制作までの2週間、工房近くの多摩川で石拾い。石の模様をイメージしつつ、石を選別♪
2つ3つ用意しておきました。
制作当日は、リング内側の刻印からスタート(^ ^)。
ミンサー織に使うタガネ(0.5mmほどの小さな四角形)もグラインダーを使って手作りです。
作っては試しを繰り返したがね完成!
文字刻印と共にリング内側に打刻。
おふたりの名前と挙式日を刻みました。
次はいよいよリング全体の模様です。
多摩川の石、鉄の鎚、タガネを工作しながら、それぞれの持ち味を試作。
3人でいろいろ検討を重ね、石を使うことで決まった頃、外はもう夕暮れ(^ ^)。
相談の結果、慌てて作って悔いが残ってもいけないので、もう一日制作することにして、この日は終了!
2週間後、いよいよ完成の日です。
その間に、挙式をする軽井沢に行ったので、そこで石を探して持って来てくれました(^ ^)。
縁の地の石を使う、いいですね!
再びミンサー織模様と石の模様の練習です。
先にミンサー織を4カ所に入れ、石に地金を押し当て、鎚で打ち入れしました。
打つ強さ、動かすタイミングをそれぞれ自分の思うように打ち、テクスチャーは全て完成です(^ ^)。
長さをリングサイズに揃えてカットし、リング状に曲げ。接合面をピッタリ合わせてロウ付け(溶接)。
真円に打ち出し、エッジを軽くなめらかに研磨しました。
最後は艶消しに仕上げて完成です(^ ^)。
2日間、楽しみながらも真剣に、ドキドキワクワクしながらの制作でした。
いい時間になりました、ありがとうございました(^ ^)。
ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに♪
2014/3/8、3/22制作 その日にお持ち帰り
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