S.Tさん S.Sさん 神奈川県(鍛造)
18KWG結婚指輪(7号、6.8号)。
<事前打ち合わせ&本制作>
上2段/18Kホワイトゴールドリング 中3段/制作工程 下段/練習用シルバーリング
ホワイトゴールドにピンクゴールドラインが入ったデザインです(^ ^)。
結婚指輪を手作りするにあたり、いろいろデザインを厳選されていたおふたり。
打ち合わせで、このデザインができたら、とご相談でした。
未経験者が作れるかというと、かなり難しい工程です。
ピンクゴールド線の象眼(埋め込み)がうまくいくか、ロウ付け(溶接)で溶けたりしないか等々。
他のデザインも検討しましたが、「万が一どんなになってもやってみたい!」というおふたりの強いご希望が。
制作は2日、シルバーと銅線での練習もすることで少しでも慣れること。
事前に私が試作し確認しておくことで作りやすい方法をチェックすること。
この感じで制作決定です!
地金サイズは幅3.8mm厚さ2.3mmと、幅3mm厚さ2.2mmです。
制作1日目。
事前に私が作ったデザインを見て頂き目指す形を確認。
18Kホワイトゴールド地金にリング内側の文字刻印からスタートです。
ふたりの名前と入籍日、ハートを刻印。
リングサイズ円周の長さに揃え、リング状に曲げます。
接合面をピッタリ合わせ、1回目のロウ付けです。
シルバーリングで練習、余ったホワイトゴールドを熱してみて溶解ギリギリを体験。
溶けることが恐いので強くバーナーを当てにくかったですが無事クリア!
真円に打ち出して成型です。
次の日のためにこの日はここで終了(^ ^)。
制作2日目。
真円になったリングに、いよいよピンクゴールド線を埋め込みます。
埋め込むための溝は旋盤加工で幅0.8mm、深さ0.6mmに。
初めての旋盤、慎重に進めました。
出来た溝にピンクゴールド線を嵌め込み、3.4回に分けてロウ付けです。
ホワイトよりピンクの方が融点は低く、尚且つ細いので溶けやすい。
ピンクに集中です。全体にロウが回ってクリアしました!
リューター(研磨機)でザクッと磨き、状態をチェック。
隙間なくくっついていて完璧です(^ ^)v。
ここまでシルバーと銅線でも作業して来たので、鏡面までの研磨作業は年明けとなりました。
制作3日目。
新年最初の教室です(^ ^)。
シルバーリングで面取りの丸め具合を確認し、ホワイトゴールドを仕上げました。
リューターでエッジを丸く、その後は鏡面まで磨き続けて完成です。
シルバー:銅線は、色の違いがクッキリわかるコンビ。
ホワイト:ピンクは狙い通り、ほんのり淡い層になりました。
制作前にダイヤモンドを留める予定でしたが、もったいないのでしばらくこの状態を楽しむことになりました(^ ^)。
なので、このまま完成、写真CDも合わせてお持ち帰り頂きました。
3日間、大変だったと思いますが、イメージ通りに出来上がってよかったです♪
(S.Tさん、年末年始にシルバー地金を購入、鍛造でリングを作ったそうです。
3日目に見せて頂きました(^ ^)。
ロウ付けに苦心の跡が! 1作目は溶けちゃったそうです。
経験あるのみです! また見せて下さい!)
作りに来て頂き、ありがとうございました(^ ^)。
ご結婚おめでとうございます。
末永くお幸せに♪
2016/12/23、24 2017/1/8制作 その日にお持ち帰り
|