I.Mさん O.Aさん 2作目(体)
シルバー結婚指輪(15号、10号)。
昨年12月におふたりで婚約のリングを制作しました。
今回1年を経て結婚指輪です(^ ^)。
「スタンダードなリングではなく、石を入れたオリジナルにしたい!」とのこと。
ガーネット(ご自身で購入)を留めるリングになりました!
昨年制作の際に、石を使う時のデザイン上の注意点やリスク、石の選び方等々をお話ししていたので、
今回の制作が実現できました。(石留めデザインは難易度が高く、通常制作経験、ご相談が必要です)
最初にデザインを検討。
サンプルやご希望のデザインなどをご相談し、覆輪留めでのデザインに決定(^ ^)。
リング部分はそれぞれの好みで、制作も「自分のリングは自分で作ろう!」です(^ ^)。
先ずリング部分。
I.Mさんは幅12mmの銀板を掌側が狭くなるように糸のこでカット。
O.Aさんは3mmの銀板をサイズに合わせカット。厚さは両方とも2mm。
リング内側に入籍日(昨年の制作日)と2人の名前を刻印。
リング状に曲げロウ付け(溶接)し、真円に成型。
次は石留めのほうです。
天然石は同じものは2つとないので、2つのガーネットを採寸。
厚さ0.6mmの銀板を石にピッタリ巻き付け(楕円状)、その大きさでリング状にロウ付け。
O.Aさんのほうは、さらに底板をロウ付け。
それぞれリングに合わせてみて、石座が安定して乗るようにリングをヤスリで加工。
石座をリングにロウ付けし、さらにリングのデザインを加工しました。
銀線を使い縄を作り、石座の周囲にロウ付け。
全体をリューター(研磨機)で磨き、最後にガーネットをセッティング。
覆輪の淵を石留めタガネで慎重に叩き、しっかり留めました!
仕上げは艶消しにして完成しました(^ ^)。
完成まで約9〜10時間、気が付けばアッという間でしたが、おふたりともに頑張りました!!
実際は記したひとつひとつの工程にはさらに細かい工程があり書ききれないほど。
ロウ付け(溶接)も計8回もあり、溶けてしまうんじゃないかとヒヤヒヤドキドキでしたね(^ ^;)。
素敵なリングができて本当によかったです。
末永くお幸せにね(^ ^)/
12/12/5
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